朝が訪れて市場の店も店じまい。韓国の早朝は静かでのんびりした雰囲気がただよっていた。
結局、夜は東大門市場と南大門市場を見て周り、バスがなくなってからも、タクシーなどを使って移動して一晩中ソウル市街を歩き回ってしまった。
朝早く行った観光スポット光化門(クァンファムン)と有名な景福宮(キョンボックン)。だが、景福宮は時間があまりにも早すぎたので開園時間前の掃除をしている状態だった。
開園時間まで待つわけにも行かず、入園料も高そうだったのでちょっと園内を素通りして見物してきた。その時間、見学は本当はダメらしく掃除のおじさんに注意され、つまみだされるかのように景福宮をあとにした。
その後は景福宮から東へ1.3kmほど歩いて冒徳宮(チャンドックン)へ行った。
朝の街並みは静かだが、通勤、通学の時間になるとさすがに騒がしくなる。韓国の中高生を見ていたが、食生活の違いか日本の学生よりも発育が良いようだ。自分も食事をするため、別の場所に移動することにした。
ミョンドンへ行くことにした。ここは、日本で言う渋谷のような場所だ。夕方、お昼はまともに歩けないほど人が集まる場所らしい。僕が行ったときは朝方だったので人影もあまりなく、ほんとにここが日本で言う渋谷なのかというくらい静かだった。
適当に選んで入った店でとりあえずビビンバを頼んだ。食べてみると、これがものすごく辛い。日本での辛さの倍といったところだ。水がないと無理だなと思った。韓国の飲食店は普通キムチなどのおかずを食事の前に出してくれる。それがお替り自由だったりするので結構うれしい。そのおかずだけでも充分ご飯がすすむ感じだ。
食事の後、ミョンドンの教会に向かった。教会はその時期、改修をしている最中らしく、聖堂の方の工事をしていた。写真でみるとなんとなくわかるが、左の建物は本物ではなく、完成後の予想図が書いてある垂れ幕だ。歴史のある教会なのか朝早くからでも結構人は集まっていた。韓国のキリスト教信者は日本と比べると桁違いに多い。
日本のキリスト教信者が数パーセントにも満たないのに、韓国にいたっては仏教徒とキリスト教徒、儒教など信仰も自由でキリスト教も比較的多い。教会に通う人々は子供を教会に一緒に連れてきて、子供たち同士遊ばせたりする。韓国人たちにとって家族ぐるみの付き合いのような関係を築く場所でもあるようだ。
ソウルのシンボルであるソウルタワー、本来ここに登ればソウル市街を一望できるはずだったのだが、ちょうどこの日は霧がひどく、ソウルタワーにのぼったところで街はみわたせない状態だった。
写真には霧が濃く写らない状態。うっすら中央に見えているのがソウルタワーなのだが見えないだろう。今回は割愛してやめたが、機会があれば登ってみたい。
その他、龍山(ヨンサン)などにも足を運んだ。この場所は、日本で言う秋葉原のような場所らしい。鉄道の駅に隣接したビルの中に大規模な電気屋が入っていてパソコンなどがならんでいた。
今回の旅では時間的な余裕などもあまりなかったので、漢江の南の方にはあまりいかなかった。今度旅するときは、ソウルで一番高い63ビルの展望台に登り、漢江より南の地区にあるロッテワールドなどにも足をのばしてみたいものだ。